腕が売り物 桂ちゃん

いつも食べてる釜揚げうどんです
手打ちうどんであることは今更申し上げる必要もありません
ただ麺切りに至るまでの過程のすべてが機械に頼らないのは意外と珍しいです
製麺機を使わないことがいいとも思わないのですが
ここまで徹底するところには頭が下がります
手打ちうどんが特にいいというわけではありません
下手な手打ちを食べるくらいなら機械で作ったものでも美味しい麺はいくらだってあります
手打ちうどんが賞賛されるのは機械打ちのよりも美味しいのがいただけるであろうという期待値の高さ故のことだと思うのです
要は旨いうどんが食べられるかどうかだけの問題と言っていいんでしょう
自然の恵みの小麦は実にデリケートでして
ちょっとした気候や環境でずいぶん表情が変わってしまうと多くの店主が口をそろえます
それを扱う側もその変化を読みとり、自分のイメージするうどんへとエスコートしなければなりません
機械ではそのへんの微妙なところまでも理解できません
もちろん人の手でもそれを感知できる能力がなければお話になりません
この店では麺を茹でるときにもキッチンタイマーを使いません
当然目安になる茹で時間はあるでしょう
でも麺を触って直接尋ねてみた方がベストな茹で時間を計ることができるそうです
指に耳がついているようです
麺も小声で囁くのでしょう
麺と手の対話から生まれるうどん
シンプルだからこそ誤魔化しの効かない面白さを感じます
疲れ果てたそのあとに 壱六庵

久しぶりの壱六庵さんです
夜の九時を超えても気軽に迎えてくれるので助かります

クレソンのゴマ和えは弱った胃腸に優しく入り込みます
「ヘルシーやな」と思いつつ冷たいビールをグビグビ流し込むこの矛盾
これも心を癒すため・・・
安っぽい自己弁護で納得させて舌鼓を打ちます

どうやらこれにはまってしまったようです
山芋の落とし揚げ
すりおろした山芋をスプーンですくって油に落とすのですが
普通の山芋では形が崩れてできないそうです
なんでも自然薯のような粘り気の強い芋を使っているんだと以前に聞いたような気もします

程よい心もちになってきたころにかけ蕎麦
いつもはざるをいただくのですが、今さら暖かい蕎麦が食べたくなりました
去りゆく冬に惜別の思いでもあったんでしょうか?
妙にかけダシがお腹に優しく響きます
ああ。。エエ塩梅やぁ・・・
食べられる幸せ ゆきの

今月初めて食べるうどんはゆきのさんのかきあげおろしぶっかけ
バタバタしてて二週間以上間隔が空きました
うどんの旨さは言わずもがなですが久々に食べるとあってはひとしおです
世間ではいろんなことが起きています
うどんどころではない人も大勢いらっしゃることは承知しています
普段から感謝しながら食べる気持ちはあるつもりですが
こんなときだからその思いは一層強くなります
世界を見渡してみれば美味い不味いにかかわらず
食べるものがなくて命を落とす人さえいます
そんな人たちがこの国の食糧事情を見たらどう感じるでしょう
憤るだけの感情で済むのでしょうか?
腹いっぱい食べることなど当たり前
残したり、捨てたりが日常という環境で暮らしています
健康でいるために食べるものを控えるという環境が世界中でどれだけあるというのでしょう
そんな罪悪感を感じながらも腹は減る
せめて感謝の気持ちを忘れず食べることしかできないのが実情です
そうして自分を納得させて肯定的に過ごすしかないんでしょうかね
陰気臭いのは性に合わないのですがたまにはこんなことも思ったりもします
久しぶりに近八尾 RISE
つい先日まで午後5時ごろになると暗くなっていたのが
ここのところ6時頃まで明るくなりました
気分的に違うんですよね
同じ出かけるのでもちょっと得したような気がして嬉しいんです

12月の末に訪れて以来です
6時の開店時間を待ちます
前に来たときは真っ暗だったのですが春も近づくとさすがに明るくなりました

この日のお目当ては「河内の塩」
前回は真っ黒の焦がし黒醤油をいただきましたが
これも食べておきたかったんです
巷では人気を二分している様子
色々なご意見を耳にしますとどうやらどちらかに好みが分かれるみたいで
それだけ両者共々個性的ということなんでしょう

とても魅力的なルックスです
いかにも純粋な清純派を想像させる透き通ったスープ
華奢な細麺がいかにもって感じ
しかしどうしてどうして食べるや否や自己主張の強いスープに舌を巻きます
貝だしと書かれたスープは今まで味わったことのない世界
あんまりラーメンを食べる機会がないから知らないだけなんでしょうが私にとってはインパクト充分
あっさりとした塩を想像していただけに小気味よいジャブを食らった感じがしました
細くてしなやかに見える麺すらも凛としたコシがあり侮れません
甘く見ていたわけではありませんがこれには驚きました
駄洒落をいうつもりはありませんがしおらしい塩ラーメンではないようです
もちろんこの個性についていけない御仁がおられることもわかります
しかしはまったら最後河内の塩から抜け出せなくなることは必至
食べる前の魅力と食べた後の魅力がこれほど違うのも面白いものです
ここのところ6時頃まで明るくなりました
気分的に違うんですよね
同じ出かけるのでもちょっと得したような気がして嬉しいんです

12月の末に訪れて以来です
6時の開店時間を待ちます
前に来たときは真っ暗だったのですが春も近づくとさすがに明るくなりました

この日のお目当ては「河内の塩」
前回は真っ黒の焦がし黒醤油をいただきましたが
これも食べておきたかったんです
巷では人気を二分している様子
色々なご意見を耳にしますとどうやらどちらかに好みが分かれるみたいで
それだけ両者共々個性的ということなんでしょう

とても魅力的なルックスです
いかにも純粋な清純派を想像させる透き通ったスープ
華奢な細麺がいかにもって感じ
しかしどうしてどうして食べるや否や自己主張の強いスープに舌を巻きます
貝だしと書かれたスープは今まで味わったことのない世界
あんまりラーメンを食べる機会がないから知らないだけなんでしょうが私にとってはインパクト充分
あっさりとした塩を想像していただけに小気味よいジャブを食らった感じがしました
細くてしなやかに見える麺すらも凛としたコシがあり侮れません
甘く見ていたわけではありませんがこれには驚きました
駄洒落をいうつもりはありませんがしおらしい塩ラーメンではないようです
もちろんこの個性についていけない御仁がおられることもわかります
しかしはまったら最後河内の塩から抜け出せなくなることは必至
食べる前の魅力と食べた後の魅力がこれほど違うのも面白いものです
らーめん工房RISE (ラーメン / 近鉄八尾駅、久宝寺口駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
裏路地を探せ ○丈
難波といえば明るい開けた街のイメージが強いのですが
一歩裏路地に入るとそこは別世界
昭和の匂いが色濃く残るひなびた街が立ち並びます
狭くて暗くてディープなお店がひしめき合う様は「戦後」からどれほどの変化があったというのでしょう
そんな裏路地の片隅に有名なラーメン屋が引っ越してきたとは夢にも思いませんでした

天保山にあった○丈さんがこちらに移転してきたことを知り立ち寄りました
私がこのあたりに来るといえばもちろんライブ
しかもホームグラウンドとするお店とは目と鼻の先の距離
ならば行かない手はありません
地図を持っていったわりにはけっこう迷いました
それほど気づかない程度の路地だったんです
さすがに有名店だけあってお店は満員

注文したのは中華そば(大)
やっぱり最初はこれでしょ
高井田系を名乗るだけあって無骨な面構えです
太い麺がグイグイと存在感を見せます
荒っぽいかと思いきや意外と品の良いスープ
バランスのいいラーメンだと思います
ジャンキーじゃないかと思っていた私の先入観はあっさり否定されました
完食するまでくどさを感じることなく美味しくいただけました
この界隈はよくきます
周囲に気になるお店が何軒かあるのですが
また一軒加わりました
一歩裏路地に入るとそこは別世界
昭和の匂いが色濃く残るひなびた街が立ち並びます
狭くて暗くてディープなお店がひしめき合う様は「戦後」からどれほどの変化があったというのでしょう
そんな裏路地の片隅に有名なラーメン屋が引っ越してきたとは夢にも思いませんでした

天保山にあった○丈さんがこちらに移転してきたことを知り立ち寄りました
私がこのあたりに来るといえばもちろんライブ
しかもホームグラウンドとするお店とは目と鼻の先の距離
ならば行かない手はありません
地図を持っていったわりにはけっこう迷いました
それほど気づかない程度の路地だったんです
さすがに有名店だけあってお店は満員

注文したのは中華そば(大)
やっぱり最初はこれでしょ
高井田系を名乗るだけあって無骨な面構えです
太い麺がグイグイと存在感を見せます
荒っぽいかと思いきや意外と品の良いスープ
バランスのいいラーメンだと思います
ジャンキーじゃないかと思っていた私の先入観はあっさり否定されました
完食するまでくどさを感じることなく美味しくいただけました
この界隈はよくきます
周囲に気になるお店が何軒かあるのですが
また一軒加わりました
中華そば ○丈 (ラーメン / 難波駅(南海)、近鉄日本橋駅、日本橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0