お酒とご飯 たく

長いこと電車に乗ってませんでした
北浜駅を降りて大川を渡り最初の角を右に進むとすごく懐かしい街並みが見えてきます
大阪市内、しかも北区でうだつがあるような家屋を見るとは思いませんでした
平野区にも古い家屋はありますがたいてい農家です
しかしここらの家屋は商家です
番頭さんがいて丁稚がいてこいさんやいとはんがいた時代の街並みなんでしょうか?
ちょっとした次元空間に目を奪われているうちにこのお店の到着
「お酒とご飯 たく」
長年お世話になってましたラグタイム大阪で店長をなさっていた堺谷さんがはじめられたお店です
おすすめは?と聞くと間髪入れずに「マグロとタコです」と帰ってきます

タコのぶつ切りが柔らかくて味があります
正直タコの味といわれて思い浮かぶものはありません
しかしこのタコには味があります
だから醤油ではなく塩

マグロの腹の部分をたたきにしています
こんな食べ方があったとは驚きです
しかも脂が上品
だからこそ醤油ではなくぽん酢にレッドオニオン

必然的に酒が進みます

ここらで定番の刺身ですが
この三種盛りが個性的
特にうなったのは脳天
臭みのない鯨って感じです

ちょっと感じを変えてポテサラ
カリッと揚げたポテトをまぶしています
心憎い演出です

もうこのあたりになると飲みすぎて訳が分からなくなりつつあるのに
印象に残ったのはこの一品
これもマグロなんですがコリコリしています
たぶん軟骨的なものだったんでしょうが
何を注文したのか覚えていません
魚へんに有ると書いてマグロ
実はマグロってなんでもアリの魚だったんですね
一般的な居酒屋を想像してたのに
小躍りしたくなるような裏切られ方をされたわけで
まだまだ隠し技のようなマグロの食べ方があるだろうとにらんでおります
長い自粛生活をイッキのチャラにしてもらった感じです