心のセーフティーネット 壱六庵

だし巻き卵を食べると思うのですが、それぞれの家庭の味がはっきりでるんですよね
幼稚園児の頃なぜか毎日入り浸ってた向かいの家のおばちゃんが作る玉子焼きは少し焦げ目がつく硬い感じの焼き加減で、醤油をたらして食べるのがいつものことでした
母親の作る玉子焼きは正反対で中が半熟というかトロトロの玉子焼き
学生時代弁当箱から玉子焼きの汁がこぼれて国語の教科書が玉子の匂いに包まれたことを思い出します
結婚前、今の嫁が初めて作ってくれたのも玉子焼き
食べた瞬間、目を白黒させて鳥肌を立ててうなったのが懐かしいです
何でも初めて料理を作ったらしくて大量に入れた砂糖をかき混ぜることなくそのまま焼いたものだから
口の中で砂糖の塊をジャリ・・・
甘いのが苦手なところにかき混ぜてないとなるとこうなるわけです

おからも最近食べなくなりました
これも家庭によって味付けが異なります
むかし、時代劇で花山大吉がおからに目がなく鍋いっぱいのおからを下品に食べるシーンは子供心に憧れをいただきました
いつか大人になったら死ぬほどおからを食べたい
そんな夢さえ持つようになりました
大人になって他にも旨いもんがあるのを知り、その夢は霧のように消え去りましたが・・・

大人の夢といえばやはり旨い浅漬けで飲む日本酒
名前は忘れましたが(この辺になると覚える気力もなくなります)フルーティーなにごり酒
後味のさっぱりしたキュウリの漬けもんは夏の恵み

壱六庵さんでは初めて食べた荒挽きの蕎麦
とにかく香りが抜群
滅多にないのでこそっと勧めてもらいましたが
あまりの旨さに思わず塩でいただきました
旨い料理に舌づつみを打っても最後はやっぱりとびきり旨い蕎麦が出てくるあたりはたいしたもんです
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